2008年06月

2008年06月25日

まちづくりの根本的な思想の相違

6月議会が昨日終了しました。

すでにこのブログでも皆さんに
お伝えしていたとおり、市街化区域に隣接する調整区域の
50000?の開発を原則認める旨の条例改正が議案として
提出され、審議の結果、賛成多数で可決しました。

賛成 18
反対 9
棄権 2

私は、この条例改正に反対をしました。

このブログは、市の関係者の方々もチェックされていると
いうことを知っていますので、あえて今回の反対のポイントを
挙げておきたいと思います。今後のまちづくりの何らかの参考に
なればありがたいです。

まず、今回の改正の概要はこうです。

水戸市の市街化区域に隣接するエリアについて建築できる建物を

?自己用→自己用以外も可
?上限1000平米→上限50000?へと拡大

この条例の元になる条例は16年に議員提案により全会一致で成立させた
もので、市街地に隣接1km以内で、集落化が進んでいる地域には1000平米
以内の自己用の住宅を建設できるとしたものです。

高齢化が進む農家などが小さなアパートをつくり生計を立ててもらったり
良好な環境に農家の子供たちの世代が自己住宅を持つことのできるなどの
さまざまなメリットが考えられた新しい条例でした。

本来であればコンパクトなまちづくりを目指すべき時に、この16年の条例の
調整区域に住宅をはりつけるということの矛盾は当然指摘されるものですが
一方で1000平米という厳しい上限を設けたことによって市街地のスプロール
化を防ぎうる対策もなされていたものでした。


では、今回の改正の目的はいったい何なのか?

市当局の説明によるとそれは、

1.現行の条例を知恵を持って上手に運用した芋づる式の宅地開発が
現実的に起こっている。結果、道路を後から市道認定し、税金による
公共投資が起こってしまっている。その対策として業者の責任で宅地
を造成、分譲させることが必要

2.民間活力を活用した開発は、廉価で良質な住宅を市民に提供することが
でき、市民ニーズにこたえられる定住策

なるほどその説明は確かに理解できないものでありません。

しかし、この改正の内容を耳にしたときに私が直感的に思ったのは
「今回の改正はまちづくりの根本的な考えをひっくり返してしまう!」
ということ。
まずは、その危険性を感じざるを得ませんでした。

当初、大きな懸念としてあがってきたのは郊外への大規模ショッピング
モールのような開発を認めるのではないかということでした。

しかし、このことについては本会議の市長答弁で明確に「大型商業施設
の建設はない」と明言されたことによって、言葉の上での担保は取れま
した。これはとりあえず信用したいと思います。
(もちろん条文からもその手のものは困難であることは読み取れます)
このことは中心市街地の再生を謳っている今のまちづくりにとって
まさに最初に議論しておかなければならないテーマでありました。

でも、この点をクリアしたとしてもやはり、まだ違和感が残ります。

それはいったい何なのか。

それはすなわち、

まちづくりに対する考え方の転換が求められるこの時代に
まさに前時代的な発想でまちづくりをしようとしていることへの
違和感です。社会構造の変化についての考察がまったくなされていない。
マクロな視点を一切欠いているといわざるを得ません。

もっとはっきりいえば
今、この時代は

いけいけどんどんの右肩上がりの時代なのか

それとも

全国的な人口減少社会、少子高齢化時代を
現実のものと受け止め、きちんと備えるべき時代なのか

という根本的な考え方の相違です。

私は少なくとも、郊外に大規模な住宅開発を原則的に認めることが
この時代に即しているとは到底思えないのです。
むしろこの時代は抑制的に必要な開発を行いながら
全体のバランスある発展と市街化へのコンパクト化を
推進していくべきであると考えるのです。

そして今、もっとも大事なことは
これらのことを多くのデータや市民からの意見聴取
あるいは多くの議論を積み重ねることによって
将来都市像を改めて議論をしていく事であって、
条例の改正の議論はまさにその後の話であると考えるのです。

何をこんな短期間に、急いで都市政策の拡大路線への転換を
やる必要があるのか。冷静に落ち着いてじっくりと議論を
交わすことが先決ではないか、そう思うのです。

現行条例のもたらした弊害は規制によって当面解決できたはず。
それを検討もせずに、一気にギアチェンジすることがどうしても
解せません。

そのほかにも、以下の点を強調して指摘しておきたいと思います。

1.大規模な宅地造成がもたらす都市構造上の危険性について
 考察がなされていない
 →世代間バランスの取れたコミュニティを形成しなければ、
 ピンポイントでの高齢コミュニティを20年先に生み出すことになる。
 また、住宅購入層のパイが限られている中ひとつの地区に一時期に
 大きな開発がなされれば、市内他地区での土地が流動しなくなる。
 既存集落を生かした持続可能な都市形成を目指すべき

2.人口流入を期待するためには、宅地開発だけではなく
 就労、雇用の環境整備が必要だがその点についての明快な方向性が
 いまだ見出せない。

3.税制上の問題が解決されていない。調整区域のままでの大規模宅地から
 は都市計画税が徴収できず、さまざまな整備を市街化区域内の税負担に
 大きく依存することとなり不信感は否めない。

4.そもそも、これほど大事なまちづくりの方向性を定める話を
 パブリックコメントの内容公表も待たずに見切り発車で進め
 ようとしている。以前のパブリックコメントでは宅地造成に
 つながることについては法の趣旨に反すると明確に否定して
 いるにもかかわらず、今回は「時代が変わった」などと説明を
 避けている。きちんと説明すべき。

そして最後に、このことを付け加えておきたいと思います。

市役所の中を歩いていると、今回の改正について心ある職員さんから
「これではモラルハザードだ」「まちづくりの否定だ」
「職員がやる気をなくしてしまっている」
という声を少なからず聞きました。

今朝の朝刊にはほとんど記事となってもいませんが
今回の条例改正をめぐっての攻防は
政治、行政、市民参加、まちづくり、政策形成、時代認識
さまざまなものを問われているように思えて仕方ありません。

大げさだと笑われるかもしれませんが。

追伸
賛否の分かれた同僚議員とも今回のことをめぐっては
多くの議論を交わすことができました。
このこと自体はよかったと思います。
賛成、反対、それぞれがそれぞれの意見に大声を出さず、真摯に耳を傾け
認め合ってていくことが本来の議会には求められると思います。
あわせてこういう大事なテーマは特に、それぞれの議員がどういう考えで
賛成なのか反対なのかを説明することが求められていると思います。


 

この記事をクリップ!

2008年06月22日

こだわる×つながる 100万人のキャンドルナイト

100万人のキャンドルナイトは
雨の予想を覆して、素敵な時間となりました。

さっきとりあえずの片付けを終えて帰宅し
熱いシャワーを浴びて、自分で蝋燭をともし
ビールで一人キャンドルナイトを楽しんでいます。

なかなか良かったイベントだったのではないかと
思っています。

今年のキャンドルナイトをやるにあたって
何かメッセージ性のあるものをやりたいと
ずっと思っていました。
そうして、イメージをふくらませて行き着いた先の
エッセンスがまさに
「こだわる×つながる」
でした。


キャンドルの明かりの中でそれぞれの人が
自分らしく思い思いの時間を過ごす。
ただたまたまその時間が束になって
一つの空間の雰囲気を作り出す。

一人ひとりのこだわりが
無意識につながり、そして社会が作られていく。
きっとそれが、平和な時間の始まり
そんな感じのことをイベントのかたちにしてみたい。
そうおもいました。

ろうそくの淡い光の下で
こだわりを自然に醸し出せるようなモノや人。
そういう一つ一つがほのかに香る空間。
完全に無意識にコラボしている時間。

そんな空気が作りたくて
いろんなひらめきの中からチョイスし
企画を提案してきました。

そしてそのこだわりを
空間を越えて多くの人と共有したい
多くの人へと発信したいという想いで
自分自身のこだわりでもあるラジオを
つながる手段として
企画の中に溶け込ませました。

なかなか良かったんじゃないかと思います。

今はもう少しその余韻に浸っていたいと
思っています。

なんだか素敵な社会ができそうな気がします。


この記事をクリップ!

2008年06月19日

全国でラジオが聞けます

今から、5年目を迎えた川崎君のラジオ
生放送本番なのですが、ななんと今日から
インターネットで世界中どこでも聞けます。
是非是非、是非是非、是非是非、是非是非
聞いて下さいね。

demezoのオタフクらじお

木曜日21時から
金曜日16時から

メールリクエストも待ってますよ。

http://www.simulradio.jp/

茨城→FMぱるるん

でお待ちしてます!!

ちなみに、fm762@fmpalulun.co.jpでメール募集ですよ。。。

この記事をクリップ!

2008年06月18日

水戸の町も全国がライバル

「寄付財源・ふるさと納税」について
は答弁に前進がありましたので報告します。

ふるさと納税は、皆さんが好きな自治体へ寄付することによって
その(寄付額-5000円)を住民税から控除される仕組みになって
います。本年度から制度が適用されすでに茨城県などが取り組みを
はじめました。

一見、素敵な制度なのですが自治体にとってはまさに戦国時代
に突入したことになります。すべての自治体が県も市もみんなライバル。
本来我が市に入るべき税金がほかに寄付されちゃうんですから
本当に行政の発信力、センスが問われるないようですし、
その寄付した分が何に使われたのかという説明責任も果たしていかねば
なりません。

さまざまな課題はありますが、僕自身はこの制度が国で議論される前から
「寄付財源」は水戸市が真剣に取り組むべき課題であるとしつこく
求めてきました。

近隣では茨城県、常陸太田市、大洗市がすでにこの取り組みを
スタートさせる条例を可決させました。

水戸もうかうかしていられません。早急に責任体制を明確にし
全国の水戸ファンにしっかりと発信していくことが大事だと
そして、県などに遅れをとらず、本年度から受け入れられるという体制を
早急に作るべきだと質したところ

「2008年1月からの寄付を対象とできるよう条例制定等の整備を早急に行う」
との答弁をもらいました。

つまり、県も水戸市も今年の寄付分から対象になります。

このまちの最大の課題は人材流出。
このことはこれまでもずっといってきましたが
結果、たくさんの税金を使って教育やってもその子供が大人になって
税金を納めるのは東京という構図でした。

これからはそんな皆さんも、水戸に恩返しができます!

全国の皆さん、水戸市民の皆さん、水戸が好きな皆さん、黄門様や納豆を
愛する皆さん。そして水戸出身の皆さん。他市や県などの寄付するのは
もうしばらくお待ちになって水戸もまもなく整いますから、そちらへ
どうぞ宜しくお願いします。


この記事をクリップ!

2008年06月15日

地震報道

東北地方の地震は
時間が経過するほど被害が拡大しています。
先日旅をした地域ですのでなおさらヒトゴトではありません。

最近、茨城でも大きな地震がありました。
慌ててテレビをつけると臨時ニュースが流れはじめ、
キャスターたちが市役所や被害住民と電話をつないで
現地の状況を伝えようとしています。

でも、キャスターの質問の投げかけ方がどうも僕には気になるのです。

被害の情報はそちらにはとどいてますか!?

火の手が上がっている様子はみえませんか?!

サイレンの音などはきこえませんか?!

電話の向こう側の一般人は申し訳なさそうに
「ありません…」と応え、
キャスターは明らかに残念そうな雰囲気になります。

少しでも、情報を持っていたりしたら、
ことさらにその内容を繰り返し、強調します。

僕はそんな毎度毎度の光景に嫌悪感を覚えるのです。

以前、新潟の震災の時、現地の復興支援に入ったのですが、
そこにあったのは現場の混乱と錯綜する情報に
振り回される人々の姿でした。

対策本部の置かれた市役所の前には、
駐車場いっぱいを占拠した報道の黒塗りの車と
立派なキャンピングカーの群れ。

何かが間違っているように思うのですが。


この記事をクリップ!